「国内のリゾート地に旅行に行きたいな…」と考えたとき、多くの人が沖縄周辺をチェックしますよね。日本の南西部に位置する沖縄県は、美しい海と豊かな自然に恵まれた観光地して有名です。沖縄本土も非常に人気が高いリゾート地ですが、より自然に特化した離島に魅力を感じる人も多いでしょう。

沖縄県には多くの離島がありますが、その中でもとくに人気が高いのが宮古島と石垣島です。しかし、2つの島の違いがわからず、どっちの島に行くべきか迷う人も少なくありません。そこで今回は、宮古島と石垣島の違いやそれぞれの魅力を紹介していきます。

宮古島とは

宮古島は、沖縄本島の南西約300km先 に位置し、約5.5万人 が暮らす島です。宮古ブルーと呼ばれるエメラルドグリーン色の海が特徴で、宮古そばやマンゴーなどのグルメも有名です。宮古島の中にも4つの離島があり、それぞれの離島は橋で結ばれているため車でぐるりと島を一周することもできます。

石垣島とは

石垣島は宮古島よりもさらに南西約125km 離れた場所に位置する島で、約4.7万人 が暮らしています。面積は宮古島よりも広く、いくつかの島からなる八重山諸島において政治・経済・教育・交通の中心とも言われています。日本で最南端の拠点都市であり、マンタや青サンゴを見ることもできます。

宮古島と石垣島の比較

どちらも独自の魅力をもつ宮古島と石垣島ですが、それぞれ違った特徴があります。ここからは、以下の8つの観点からの宮古島と石垣島の比較を見ていきましょう。

• ①基本情報
• ②自然の種類
• ③繁華街の特徴
• ④島へのアクセス
• ⑤島内の移動
• ⑥宿泊施設
• ⑦ご当地グルメ
• ⑧旅行にかかる費用

基本情報｜宮古島と石垣島の比較①

まずは、人口や面積、沖縄本島からの距離などをまとめた基本情報を見ていきます。

	宮古島	石垣島
人口	約5.5万人	約4.7万人
面積	158平方km	222.25平方km
緯度	北緯24度	北緯24度
経度	東経125度	東経124度
沖縄本島からの距離	約300km	約411km
平均気温	23.3℃	24.3℃
年間降水量	2019.3mm	2106mm

石垣島は宮古島よりもさらに南西に位置し、沖縄本島よりも台湾の距離のほうが近い場所にあります。人口と面積を見ると宮古島の人口密度のほうが高く、そのぶん石垣島には自然がより多いのが特徴です。

自然の種類｜宮古島と石垣島の比較②

琉球石灰岩が隆起してできた宮古島は、地形がフラットで島の中に高い山や川はありません。そのため海の透明度が高く、さらに波が穏やかで砂浜が広い特徴があるため、ビーチリゾートとしての魅力が高いです。

八重干瀬（ヤビジ）と呼ばれる日本最大級のサンゴ礁もあり、色とりどりのサンゴや熱帯魚やウミガメの海洋生物と出会えることもできます。宮古島にはさまざまな特徴をもつビーチがありますが、なかでも与那覇前浜ビーチは東洋一の美しさと称されるほどで、日本のベストビーチにも選ばれました。

石垣島にも日本百景に選ばれた川平湾などの有名なビーチがあり、白い砂浜とエメラルドブルーの美しい海の景色を見ることができます。しかし、石垣島の自然は海だけでなく、山や川の自然も人気です。

石垣島には沖縄県最高峰 の於茂登岳（おもとだけ）があり、絶景を見られるハイキングも楽しめます。亜熱帯ジャングルやマングローブなど石垣島ならではのさまざまな自然があるので、宮古島よりもバリエーション豊かな遊び方ができるでしょう。

繁華街の特徴｜宮古島と石垣島の比較③

自然はもちろん、旅行に行ったら繁華街でグルメやショッピングを楽しみたいですよね。宮古島の繁華街は、島の中部にある平良市街地です。宮古島グルメが食べられる飲食店やおしゃれな雰囲気の雑貨屋さんなどさまざまな店が多く、バーや居酒屋などのお酒を提供するお店も多くあります。

石垣島の繁華街は、島の南部にある美崎町が有名です。八重山諸島のほかの離島にアクセスするためのフェリー乗り場から近く、飲食店や雑貨屋などさまざまなお店が並んでいます。100件以上の店舗が軒を連ねる商店街や市場もあり、買い物やグルメに困ることはありません。

どちらの島にも多くのお店が集まっていますが、繁華街の規模としては石垣島に軍配があがります。石垣島にはショッピングモールや大型センターもあるため、石垣島は観光だけでなく住むのにも困りません。

島へのアクセス｜宮古島と石垣島の比較④

宮古島へは、飛行機でアクセスするのが基本です。宮古島には宮古空港と下地島空港があり、沖縄本島はもちろん東京・大阪・名古屋・福岡から、海外は香港から直行便が発着しています。LCCはジェットスターとスカイマークが就航しており、東京・大阪・神戸と下地島空港を結んでいます。

石垣島も、宮古島と同じくアクセス方法は主に飛行機です。沖縄本島を含め東京・大阪・名古屋・福岡を結び、海外は香港と台北に直行便があります。LCCはピーチとソラシドエアが就航しており、東京・名古屋・大阪・福岡・沖縄から低価格で行き来することが可能です。

宮古島と石垣島も、飛行機で移動できます。日本国内から直行できる場所は、宮古島も石垣島も変わりません。ただし、飛行機によっては宮古島よりも石垣島の便数のほうが多い場合もあります。

島内の移動｜宮古島と石垣島の比較⑤

宮古島の公共交通機関は路線バスしかないため、島のあちこちを観光するなら車が必須です。宮古島にはレンタカーを借りられる会社がいくつかあり、パニパニレンタカーであれば宮古空港に到着した瞬間からすぐに車を使えますよ。

石垣島の公共交通機関も、路線バスか定期観光バスのみです。宮古島よりも広い石垣島を移動するにも、車の利用がオススメです。ただし、石垣島は宮古島よりもバスの本数が多く、うまく回ればバスだけで行きたいところをめぐれるかもしれません。

宮古島と石垣島にはそれぞれいくつかの離島がありますが、宮古島は離島も車で回ることができます。一方石垣島は離島へ行くのにフェリーに乗る必要があり、一番近い竹富島まで約10分、一番遠い波照間島へは約60分で アクセス可能です。

宿泊施設｜宮古島と石垣島の比較⑥

宮古島と石垣島には、それぞれさまざまな宿泊施設があります。沖縄県 によると、宮古島には411軒、石垣島には413軒の宿泊施設があり、数はほとんど同じです。どちらの島にも、リゾートホテルやビーチホテル、民宿やゲストハウスなど多種多様な宿泊施設があるので、お気に入りのひとつを探してみましょう。

ご当地グルメ｜宮古島と石垣島の比較⑦

旅行で欠かせないのが、ご当地グルメですよね。宮古島にも石垣島にも、多くの名産品があります。宮古島グルメで有名なのが、宮古そばや宮古牛、島おでんやマンゴーです。市街地はもちろん、島のいたるところでご当地グルメを楽しめます。

石垣島のご当地グルメには、八重山そばや石垣牛、新鮮な魚介類や島らっきょう、パイナップルなどが挙げられます。どちらの島の名物でもある沖縄そばと牛肉は味や特徴が異なるため、食べ比べてみるのもオススメです。マンゴーとパイナップルは収穫量が大きく違うので、マンゴー好きなら宮古島、パイナップル好きなら石垣島がオススメです。

旅行にかかる費用｜宮古島と石垣島の比較⑧

2023年現在の飛行機の金額は、石垣島よりも宮古島のほうが安いケースが多いです。そのため、費用面だけを見ると、宮古島を選ぶほうが現地でそのぶんのお金を使うことができます。どちらの島にもジェットスターとピーチ・ソラシドエアのLCCが就航しているので、タイミングを合わせて移動費用を節約しましょう。

リゾート地である宮古島と石垣島は、どちらも12〜2月はオフシーズンです。海水浴やマリンアクティビティはできませんが、ご当地グルメを味わったり島でのんびり過ごしたりするのなら、このシーズンに行くと飛行機もホテルも安くなります。一方、ゴールデンウィークやお盆休みなどのハイシーズンは、飛行機代もホテル代も大きく上昇します。

きれいな海なら宮古島！多種多様な自然を味わいたいなら石垣島！

8つの視点から比較すると、宮古島と石垣島の違いが明らかになったのではないでしょうか。とくに大きく異なるのが、2つの島の自然の種類です。山や川がない宮古島は、海に土砂が混じらないため透明度の高い美しい海が特徴です。一方、石垣島には沖縄最高峰の山やマングローブ、亜熱帯ジャングルなどさまざまな自然があります。

そのため、シュノーケリングやスキューバダイビングなどのマリンアクティビティが目的の人には宮古島、たくさんの自然に触れるさまざまなアクティビティをしたい人には石垣島がオススメです。どちらも繁華街やご当地グルメはあるので、アクティビティでなく島でゆっくり過ごしたい人はそれぞれの特徴を参考に検討しましょう。

まとめ

沖縄の離島として人気の高い宮古島・石垣島は、似ていると思われがちですがそれぞれ大きな特徴があります。一番の違いは自然の種類で、宮古島は海、石垣島は海だけでなく山や川などの多種多様な自然が魅力です。

独自の魅力をもつ宮古島と石垣島ですが、旅行にかかる費用を見ると宮古島のほうが石垣島よりも安価です。海をめいっぱい楽しみたい人、美しい海でマリンアクティビティがしたい人は、宮古島に訪れてみてはいかがでしょうか。宮古島内は路線バスしか移動手段がないため、島をめぐるには車が必須です。宮古島のレンタカーには、宮古空港ですぐに車をゲットできるパニパニレンタカーをご利用ください。