アクテビティ
2023年10月10日

宮古島屈指のパワースポット・通り池!絶景やダイビングも楽しめるオススメスポット

沖縄よりさらに南西に浮かぶリゾートアイランドの宮古島には、年間40万人以上もの人が訪れる人気の観光地です。宮古島にはさまざまな絶景ポイントやパワースポットが点在していますが、その中のひとつが今回紹介する通り池です。通り池は、パワースポットでありながら景勝地としても知られる観光にぴったりの場所なんです。

今回は、そんな通り池の特徴や魅力、観光時の注意点や周辺のオススメ観光スポットについて紹介します。宮古島に観光予定のある人は、ぜひ参考にしてください。

宮古島の通り池とはどんな場所?

通り池とは、宮古島の離島である下地島の西部にある天然の池です。国指定の天然記念物に指定されており、パワースポットやダイビングスポットとしても知られています。

通り池は2つの大きな穴からなる池の総称で、2つの池は地下のトンネルでつながり、さらには海ともつながっています。

<通り池の基本情報>

住所 906-0507
沖縄県宮古島市伊良部字佐和田
アクセス 宮古空港から車で約28分
下地空港から車で約10分
佐良浜港から車で約18
営業時間 24時間
入場料 無料
駐車場 無料
トイレ あり

無料駐車場に車を停めて5分ほど歩くと、通り池にたどり着きます。通り池までの道には南国らしい緑が生い茂っているので、探検気分を味わうことが可能です。

池の周りには高台や遊歩道も設置されており、車椅子やベビーカーもスムーズに通れるバリアフリー設備が整っているので、どんな人もゆったりと散策を楽しめます。

宮古島の通り池の魅力

宮古島の通り池には、多くの観光客を魅了する以下6つの魅力があります。

  • 感動するほど美しいターコイズブルーの色
  • 天然記念物にも指定される美しい景観
  • 宮古島屈指のパワースポット
  • 継子伝説
  • 人魚伝説(ユナイタマ伝説)
  • ダイバー憧れのダイビングスポット

それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

感動するほど美しいターコイズブルーの色

通り池はもともと鍾乳洞で、天井部分が陥没して池になったといわれています。水には鍾乳石が多く含まれているため、グラデーションが美しいターコイズブルーの色をしているのです

通り池は地下で海とつながっているので、潮の満ち引きによって深さや塩分濃度、水温が変化します。その絶妙な変化によって水の色が変わるため、行くタイミングや太陽光によって見られる景色が異なるのも魅力のひとつです。じっと眺めていると、さまざまなブルーを楽しめますよ。

天然記念物にも指定される美しい景観

通り池は、その景観の美しさと地形の珍しさから2006年に国の名勝および天然記念物に指定されました。美しい2つの池はもちろん、南国の植物が生い茂る遊歩道や休憩できる東屋もあり、のんびり美しい景色を堪能できます。

通り池に訪れた際は、池の中だけでなく周囲の自然や地形もじっくりと観察してみてください。

宮古島屈指のパワースポット

通り池は世界のすべてを見渡せる「龍の目」とも呼ばれており、世界中の龍が集まる下地島のパワースポットとして親しまれている場所です。また通り池には、子宝祈願や恋愛成就、夫婦円満の御利益があるともいわれているので、カップルや夫婦の方も多く訪れています。

継子伝説

通り池には2つの伝説が語り継がれており、そのひとつが以下の「継子伝説」です。

前妻の子どもがかわいくない継母は、前妻の子どもを事故に見せかけて殺し、自分の子どもだけを育てる計画を立てました。

そこで、継母は2人の子どもを潮干狩りへ行くという名目で、通り池に連れ出します。遅くなったので、継母は自分の子どもをゴツゴツした岩の上に、前妻の子どもをツルツルした岩の上に置いて休ませ、その場をいったん離れました。

継母は夜中に岩場へ帰ってくると、ツルツルした岩の上で寝ている子どもをそのまま池へ突き落とし、ゴツゴツした岩の上で寝ている子どもをおぶって一目散に家へ帰ったのです。

するとそのとき、背中におぶっている子どもが「弟はどこにいったの?」と継母にいいました。なんと、子どもたちは継母がいない間に寝場所を変えており、背中におぶっている子どもが前妻の子で、自ら池に突き落とした子どもが我が子だったのです。

間違いに気付いた継母は、泣き叫びながら前妻の子を放り出し、我が子を突き落としてしまった通り池へ身を投げたのでした。

現在も、通り池には「継子台(ママコダイ)」と呼ばれる岩場が残っています。観光客には、パワースポットと共に怖い場所としても認知されており、心霊スポットとしてもささやかれているようです。

人魚伝説(ユナイタマ伝説)

通り池で語り継がれているもうひとつの伝説が、以下の人魚伝説(ユナイタマ伝説)です。

昔、伊良部島の下地という村に住んでいた漁師が、ヨナタマという人魚を捕まえました。翌日、村人たちに見せるために、人魚を炭火の上で炙りながら乾かしはじめたのです。

その晩、漁師の隣に住んでいた子どもが急に泣き出して「伊良部村に行きたい」といいはじめます。母親は子どもをなだめようとしますが、子どもはいっそう声を張り上げて泣くので、しかたなく家の外へ連れて出ました。

すると、沖の方から「ヨナタマ、ヨナタマ、なぜ帰ってこないのだ」と大きな声が聞こえます。母と子が驚いていると、人魚はその声に「私は人間に捕まり、火で炙られて半日間も動けないのです。早く助けてください。」と応えました。

母と子は恐ろしい光景に身の毛がよだち、急いで子どものいうとおり伊良部村へ向かいます。次の日、母と子が下地村に帰ってくると、村は大津波のせいで跡形もなくなっていました。

通り池にある2つの池は、この津波によってできた池だと言い伝えられていることから、通り池は「生まれ変わりの聖地」としても崇められています。

ダイバー憧れのダイビングスポット

海とつながっている通り池は、国内外のダイバーが憧れるスポットでもあるんです。

外の海から巨大な海底トンネルを進むと、通り池にたどり着きます。通り池は水の色の変化が激しく、ダイビング中もさまざまなブルーのグラデーションの中を進む幻想的な体験が叶います。通り池には、ナポレオンフィッシュやネブリブカなどのさまざまな生き物が生息しているのも魅力のひとつです。

ただし、通り池へのアプローチは宮古島の中でも非常に難しく、プロのダイバーでさえもたどり着くのが難しいといわれています。そのため、初心者は通り池でダイビングをするのが難しいと知っておきましょう。

宮古島の通り池周辺にあるオススメ観光スポット

17ENDを飛び越えるキャセイパシフィック航空

宮古島の通り池に行く際は、周辺にある以下の観光スポットにも訪れてみてはいかがでしょうか。

<宮古島の通り池周辺にあるオススメ観光スポット>

  • 鍋底池
  • 下地島巨石(帯石)
  • 17END
  • 渡口の浜
  • 佐和田の浜
  • 中の島海岸

それぞれどのような場所なのか、ご紹介していきます。

鍋底池

鍋底池は生まれ変わりの池として、島の聖地として崇められている場所です。通り池と同じように外海とつながっており、海が荒れているときは鍋の湯が煮立つように池の水が沸き立つことから、鍋底池といわれています。

通り池から徒歩1分の場所にあるので、ぜひ通り池に行った際は鍋底池にも行ってみてください。

下地島巨石(帯石)

下地島巨石(帯石)は、下地島の西海岸にある大きな岩です。岩の大きさは、高さ約12m、周囲約60m、重さは数十トンもあります。1771年に起きた八重山地震の津波(明和の大津波)で、海底から運ばれてきました。

下地島巨石(帯石)は現在、大漁祈願や家内安全祈願が行われる民間信仰のご神体として、崇められています。

通り池からは車で約2分、徒歩約13分の位置にあります。先ほど紹介した「鍋底池」もすぐ近くにあるので、通り池に行く際は、鍋底池とあわせて巡ってみてはいかがでしょうか。

17END

17ENDは、宮古島の下地島北端にある絶景スポットです。透明度が抜群に高い海と、どこまでも続く白い砂浜が幻想的な景色を見せてくれます。

17ENDは干潮時にしか浜が現れないので、その特別感も多くの観光客から人気を獲得している理由です。

17ENDは、通り池から下地空港方面に車を走らせると約2分で到着するため、レンタカーがあればすぐ遊びに行けます。

渡口の浜

渡口の浜は、伊良部島の西部にある全長800mの真っ白な砂浜が特徴のビーチです。砂の白さと細かさは、宮古島トップクラスです。素足で歩くと気持ちが良く、海で写真を撮影するときも、海の青さと砂浜の白さが良いコントラストを出してくれます。

また、ビーチからは宮古島や来間島、下地島も見渡せるため、絶景スポットとしてもオススメです。 渡口の浜は、通り池から車で約8分あれば到着するので、レンタカーがある人は一緒に観光してみましょう!

佐和田の浜

佐和田の浜は、伊良部島の北西部にあり、1996年に「日本の渚100選」に選ばれた浜です。沖合に、ゴロゴロと多くの巨岩が転がっている風景は珍しく、多くの観光客が訪れています。

この岩も、下地島巨岩と同じく、1771年の地震で起きた津波によって運ばれてきた岩といわれています。佐和田の浜は遠浅なので、シュノーケリングなどのマリンアクティビティは楽しめません。しかし、夕焼けが美しい場所として有名なので、1日の終わりを楽しむ場所として選んでみるのも良いでしょう。

佐和田の浜は、通り池から下地島空港を挟んだ向かいにあります。車だと、通り池から約12分で到着するので、ぜひ一緒に観光してみてください。

中の島海岸

下地島の南西にある中の島海岸は、豊富なサンゴが特徴のシュノーケリングに適したビーチです。宮古島にはたくさんのシュノーケリングスポットがありますが、中の島海岸はとくに人気の高いシュノーケリングポイントひとつです。

中の島海岸は、通り池から車で約3分の位置にあります。通り池では、中級・上級者でないと水中で遊ぶのは難しいので、気軽にマリンアクティビティを楽しみたい場合は、中の島海岸へ移動するのもオススメです。

通り池を観光する際の注意点

下地島・通り池の風景

神秘的な光景が見られる通り池ですが、観光する際は以下の5つのポイントに注意しましょう。

  • 駐車場から距離がある
  • 写真を撮るのは難しい
  • 柵は絶対にこえない
  • ダイビングは上級者から
  • ゴミは必ず持ち帰る

駐車場から距離がある

通り池は、駐車場に車を停めて約5分間は植物に囲まれたトンネルを歩く必要があります。大人は問題ない距離ですが、子ども連れの家族は少し長く感じてしまうかもしれません。

駐車場から降りてすぐに見られるわけではないことを、把握しておきましょう。

写真を撮るのは難しい

2つの壮大な池が並ぶ通り池は、絶景を写真で撮るのは簡単ではありません。通り池を一望するきれいな写真が撮りたい人は、自撮り棒などの上から撮影できるものを用意するのがいいでしょう。

ただし、神聖なパワースポットでもあるので、写真ではなく全身を使って神秘的な雰囲気を体感するのがオススメです

柵は絶対にこえない

通り池と遊歩道の間には、背の低い柵が設けられています。柵は大人であれば簡単に飛び越えられるほどの高さですが、通り池の奥を覗こうと柵を乗り越えることは絶対にやめましょう

過去には、柵を乗り越えた男性が池の中に転落する事故も起きています。命の危険にもつながるため、通り池を眺めるには遊歩道の上からだけにしてください。

ダイビングは上級者から

ダイビングスポットとしても有名な通り池ですが、天井の水深は約20m、海底は40mの深さがあるといわれています。洞窟を抜ける際は20mのアップダウンが必要なため、こまめな耳抜きが必要です。

中性浮力がうまくとれないと、海底に吸い込まれそうになるような感覚に陥ることもあるため、ダイビングの経験を積んだ中・上級者のみトライできるスポットだといえます

ゴミは必ず持ち帰る

通り池は自然の景勝地です。島の人からは神聖な場所として崇められているため、観光客のゴミで場所を汚すことは絶対にやめましょう。

ゴミは必ず持ち帰り、無駄な飲食は避けることをオススメします。宮古島全体の美しい景観を守るために、通り池以外でもゴミは持ち帰るのが大切です

まとめ

宮古島の離島・下地島にある通り池は、パワースポットとも名高い絶景スポットです。訪れるタイミングによって色が変わる美しい水の色が特徴で、天然記念物にも指定されています。中・上級者向けのダイビングスポットとしても有名なので、ダイビング経験の豊富な人は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

通り池に訪れるには、車の利用が便利です。宮古島のレンタカーには、宮古島観光を全力で応援するパニパニレンタカーをご利用ください。宮古空港だけでなく、下地空港への送迎サービスもおこなっています。