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2023年03月28日

宮古島でウミガメに会いたい!オススメの場所やタイミング・コツとは?


宮古島は、宮古ブルーが美しい海と豊かな自然で多くの観光客に人気を博しているリゾートアイランドです。とくに海は日本屈指の美しさを誇り、日本最大級のサンゴ礁や色とりどりの熱帯魚など、本州では見られないような景色を味わえます。

そんな宮古島は、野生のウミガメに遭遇できる場所としても有名です。今回は、宮古島でウミガメに出会うために知っておきたい、タイミングやオススメスポット、コツや注意点について紹介していきます。

宮古島で出会えるウミガメの種類

水中のアオウミガメ

宮古島では、「アオウミガメ」と「タイマイ」の2種類 に出会うことができます。宮古島で出会えるウミガメの9割が、熱帯・亜熱帯地域に広く分布されるアオウミガメ です。海藻を食べるため、くちばしがギザギザしているのが特徴です。

アオウミガメ以外に宮古島で出会えるのが、少し小さめのタイマイです。サンゴの隙間に潜む海綿動物を食べるため、くちばしが細く尖っています。宮古島で出会える確率は、全体の1割 程度だといわれています。

宮古島でウミガメを見るのにオススメのタイミング

ウミガメが多い宮古島でも、いつでも簡単に見られるわけではありません。どうしてもウミガメに会いたい人は、見えやすい時期や時間帯を狙うのがオススメです。

ウミガメが見られる時期

宮古島では1年中ウミガメに出会うことができますが、とくに高確率で会えるのが、ウミガメの産卵シーズンである5〜8月頃 です。ウミガメには産卵場所を固定する習性があるため、毎年同じビーチで産卵をおこないます。宮古島内でもさまざまな場所で産卵をしているため、この時期になると産卵前後のウミガメに高確率で出会えるのです。

ウミガメが見られる時間帯

宮古島に多く生息するアオウミガメは、海底に生えている海藻を食べるために浅瀬に出没します。食事の時間は決まっていないため、ウミガメを近くで見られる干潮のタイミングが狙い目です。

ただし、ビーチによっては浅すぎるところもあるため、干潮時は反対にウミガメが現れないこともあります。浅すぎると海の中でウミガメを見ることが難しいため、ビーチによってウミガメに出会いやすい時間帯は異なることを知っておきましょう。満潮・干潮の情報は、気象庁が発表している潮位表で知ることができます。

宮古島でウミガメを見られるスポット

エメラルドグリーンの海を泳ぐウミガメ

宮古島にはたくさんのビーチがありますが、ウミガメが高確率で見られるところは限られています。ここからは、宮古島でウミガメを見るのにオススメのスポットを3箇所紹介します。

新城海岸

新城海岸は、宮古島の東部・城辺地区に位置するビーチです。サンゴや魚が多く海の透明度も極めて高いため、シュノーケリングのスポットとしても知られています。そんな新城海岸は、ウミガメの産卵場所である吉野海岸に隣接しており、ウミガメに高確率で出会えるスポットとして有名です。

新城海岸には、ビーチに入って左に進むと、海藻が生えている場所があります。そこにエサを求めてウミガメが集まるため、高確率で出会えることができますよ。新城海岸は遠浅のビーチなので、満潮に近いタイミングが狙い目 です。

シギラビーチ

宮古島の南部・上野地区のシギラリゾート内にあるシギラビーチは、入り江の形状をしているため穏やかな海で楽しめるビーチです。宮古島には珍しい監視員が駐在するビーチのため、家族連れや海遊び初心者の人でも安心して楽しめます。シギラビーチも、高確率でウミガメと出会えるスポットのひとつです。

ウミガメだけでなく、カラフルなサンゴや多種多様な魚を見ることもできます。シギラリゾート内にはレンタルやツアーもあるため、手ぶらで行っても安心です。シギラビーチでウミガメと出会うには、干潮のタイミングがオススメ です。

わいわいビーチ

わいわいビーチは、シギラビーチのすぐ西側に位置するビーチです。シギラビーチと同じく海が穏やかなので、海に慣れていない人にも安心です。紹介した2つのビーチと違いサンゴ礁がないため、サンゴや魚などは見ることができません。しかし、ウミガメの寝床と呼ばれているため高確率で出会うことができます。

レンタルショップがないため、ウミガメを見るためのシュノーケリングアイテムは持参しましょう。トイレや更衣室などの設備もないので、注意が必要です。わいわいビーチでは、満潮時にウミガメに出会い やすいといわれています。

ウミガメに出会ったときの注意点

宮古島でウミガメに出会ったら、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • ウミガメに触らない
  • 興奮して近づきすぎない
  • 孵化の邪魔をしない

ウミガメは絶滅危惧種にも指定されている生き物なので、身勝手な行動はNGです。宮古島のウミガメを守るためにも、これらの注意点は必ず守ってくださいね。

ウミガメに触らない

ウミガメは、非常にデリケートな生き物です。人間が触ろうとするとストレスを感じ、人間に遭遇しないよう息継ぎを減らしてしまいます。その結果ウミガメの肺にダメージを与え、生態系に影響をおよぼしてしまうかもしれません。つい触りたくなるかもしれませんが、観察するだけに留めましょう。

興奮して近づきすぎない

ウミガメを発見すると、嬉しくてついつい近づきすぎてしまうかもしれません。しかし、近づきすぎると驚いてしまい、せっかく見つけたウミガメが逃げてしまいます。近すぎると、ウミガメの動きや急な潮の流れなどで接触する危険性もあるため、ある程度の距離をとりましょう。

産卵の邪魔をしない

宮古島にはウミガメの産卵場所がいくつかありますが、決して産卵の邪魔をしてはいけません。普段からデリケートなウミガメは産卵前になると非常に警戒心が強くなり、人間の気配を感じただけでも産卵をやめてしまうことがあります。宮古島のウミガメを増やすためにも、産卵場所にはむやみに立ち寄らないよう気を配りましょう。

ウミガメに高確率で出会える3つのポイント

浅瀬にいるウミガメ

多くのウミガメが生息する宮古島であっても、100%遭遇できるわけではありません。ウミガメに高確率で出会うには、3つのポイントを試してみてください。

  • 呼吸のタイミングを見逃さない
  • 潮の満ち引きを把握する
  • エサ場を探す

呼吸のタイミングを見逃さない

効率よくウミガメを見つけるには、ウミガメの習性を利用しましょう。人間と同じ肺呼吸のウミガメは、20分程度に1回は息継ぎをしに海面に姿を現します。ビーチから海を眺めていると、息継ぎをするウミガメの頭がひょっこり見えることがあるので、それを目印にすると高確率で出会えますよ。

潮の満ち引きを把握する

ウミガメを発見しても、深すぎる場所にいるとじっくりと観察できませんよね。近距離でウミガメを見るためには、潮が満ち引きするタイミングを知っておくことが大切です。潮が引く干潮時は水位が下がり、海底が近くなります。そのため、干潮時はウミガメを近くで見られる確率が高まります。

ただし、今回紹介した新城海岸やわいわいビーチは浅瀬のため、干潮のタイミングだと反対にウミガメを近くで見ることは難しいです。ビーチの地形と満潮・干潮のタイミングを知って、時間に合わせてしかるべきビーチに訪れましょう。

エサ場を探す

ビーチといっても広すぎるため、ウミガメがいそうな場所を探し回る必要があります。そこでオススメなのが、ウミガメのエサ場を重点的に探す方法です。宮古島のウミガメの9割を占めるアオウミガメは、海の底に生えている海藻を食べます。ビーチの中でも海藻が多く生えている場所を探すことで、遭遇しやすくなりますよ。

まとめ

美しい海と豊かな自然で人気の高い宮古島は、野生のウミガメに出会える場所としても有名です。宮古島に生息している9割がアオウミガメで、宮古島は産卵場所にもなっています。ウミガメの産卵時期である5〜8月に合わせて、潮のタイミングに合わせて会いに行きましょう。

ウミガメを高確率で発見できるビーチは宮古島内に3つあり、すべて空港や市街地から少し離れた場所にあります。3つのビーチを効率よく回るには、車での移動が欠かせません。宮古島のレンタカーには、空港ですぐに借りられて返却も楽な、パニパニレンタカーをご利用ください。