「神が宿る島」と伝わる大神島の魅力とは?アクセスや見どころなどをご紹介
沖縄県には「宮古列島」と呼ばれる島群があり、宮古列島は宮古島など合計7つの島で構成されています。その宮古列島を構成する島のひとつが、宮古列島の中でも特に多くの伝説を持ち、「神が宿る島」とも言われる大神島です。
今回は、そんな大神島に伝わる伝説や、大神島の魅力、宮古島から大神島へアクセスする方法などをご紹介します。観光で沖縄や宮古島を訪れるときは、大神島に立ち寄ることもぜひ検討してみてくださいね。
大神島に伝わる3つの伝説とは
宮古列島には神秘的な場所が多いですが、特に大神島は「神々が宿る島」として有名です。大神島に伝わる3つの伝説を見ていきましょう。
<大神島に伝わる3つの伝説>
- ①海賊襲来で生き残った2人から新たな歴史が始まった?!
- ②キャプテン・キッドの財宝が隠されている?!
- ③「神の岩」には祟りがある?!
①海賊襲来で生き残った2人から新たな歴史が始まった?!
今から約300年前、大神島は海賊による襲撃を受け、当時暮らしていた島民のうち大多数が殺害されたと伝えられています。
その説によると、海賊から生き残れた島民はたった2人だけ。その2人の男女が現在の島民の先祖となり、大神島の新しい歴史を切り開いたのだそうです。
②キャプテン・キッドの財宝が隠されている?!
キャプテン・キッドとは、1700年ごろに海賊船の船長を務めていたとされるスコットランド人です。大神島の1960年代に差し掛かり、キャプテン・キッドの財宝が大神島に隠されていると新聞で取り上げられました。
これを聞きつけた人々は、立ち入り禁止の聖域にも足を踏み入れて大捜索しましたが、財宝は見つからなかったばかりか、原因不明の病に倒れた人もいると伝えられています。
③「神の岩」には祟りがある?!
大神島を他の島とつなぐ道路工事を始めたとき、邪魔になった岩を砕いた結果、作業にあたっていた作業者に体調不良者が続出したと言われています。関係者は慌ててルート変更を決断し、岩を元どおりに戻したところ、異常を訴える者は現れなくなったのだそうです。
大神島を観光するときの見どころ6選
大神島には少し怖い伝説もありますが、それだけに他の地域にはない特有の神秘性を感じられる場所です。大神島を観光するときの見どころを6つご紹介します。
<大神島を観光するときの見どころ6選>
- ①絶景を楽しめる「遠見台」
- ②現在も形を変え続けている「奇岩」
- ③唯一の特産物「カーキダコ」
- ④廃墟好きの方にもおすすめ「大神小中学校跡地」
- ⑤神秘的な「カミカキㇲ」
- ⑥サンゴ礁や熱帯魚に出会える「シュノーケリング」
①絶景を楽しめる「遠見台」
大神島の中心部分にある、標高約75mの展望スポットです。
遠見台から見渡せる海や地平線の美しさや、亜熱帯地域ならではの青々と生い茂った植物の数々は絶景そのもの。人の手が加えられていないだけあって、自然そのものの魅力を実感できます。
②現在も形を変え続けている「奇岩」
大神島の西には「ノッチ」と呼ばれるキノコ状の奇岩がたくさんあります。特有の海流によって誕生した奇岩は、宮古列島の中でも他の島ではあまり見られません。
現在も波の圧力による浸食は続いており、その形を変え続けています。
③唯一の特産物「カーキダコ」
大神島で唯一の特産物が、タコを燻製にして仕上げた「カーキダコ」です。カーキダコに使われる島ダコは肉質が柔らかく、燻製にしても固くなりすぎません。
気になる方は、カーキダコを提供している「おぷゆう食堂」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
④廃墟好きの方にもおすすめ「大神小中学校跡地」
かつて存在した「大神小中学校」の跡地です。先ほどご紹介した「おぷゆう食堂」のすぐ隣にあります。
建物は完全に取り壊されてしまいましたが、現在も記念碑はそのままの姿で残されており、ノスタルジックな気分に浸れるでしょう。
⑤神秘的な「カミカキㇲ」
遠見台から海を見渡したとき、大小いろいろなサイズの岩が円を描いているように見える箇所が「カミカキㇲ」です。
まるで自然が作り出したプールのような神秘的な景色で、大神島の島民は、これを目安にタコやカニを獲りに行くと言われています。
⑥サンゴ礁や熱帯魚に出会える「シュノーケリング」
カミカキㇲの周辺はシュノーケリングスポットとしても愛されています。シーズン中にはインストラクターが同行するツアーも開催されており、参加すると美しいサンゴ礁やたくさんの熱帯魚に出会えますよ。
大神島には宮古島(島尻漁港)よりフェリーでアクセスできる
大神島へのアクセスには、宮古島・島尻漁港よりフェリーの定期船をご利用ください。時刻表は次のとおりです。
【定期船の時刻表】
宮古島発 | 8:00、10:20、13:00、16:10 |
---|---|
大神島発 | 8:20、11:05、13:45、16:30 |
所要時間は15分ほどです。
大神島を観光するときの注意点
大神島を観光される際に、注意したい点は以下の2つです。先ほどご紹介したとおり、大神島発の定期便は16:30が最終便となるため、くれぐれも乗り遅れのないように注意しましょう。
<大神島を観光するときの注意点>
- 島内にはホテルや売店などがない
- 「祖神祭」の期間中は大神島への立ち入りができない
島内にはホテルや売店などがない
島内にはカーキダコを食べられる食堂がありますが、それ以外には売店がありません。海辺を歩いているときや、シュノーケリングをしたときなどに怪我をしても対処できるように、ばんそうこうや消毒液などの簡単なグッズは持ち歩くことをおすすめします。
また、ホテルや旅館などの宿泊施設もなく、日帰りでしか楽しめないことに注意しましょう。定期船に乗り遅れた場合、野宿をすることになりますから、時間の管理には十分にご注意ください。
「祖神祭」の期間中は大神島への立ち入りができない
大神島では、旧暦で6~10月の間に「祖神祭(ウヤガン)」と呼ばれる行事が行われます。この開催期間中、島民以外は大神島に立ち入ることができません。
予定を変更して引き返せざるを得ない状況にならないように、祖神祭の日程を確認したうえで、旅行の日程を検討しましょう。
まとめ
大神島は「神が宿る島」とも呼ばれる、宮古列島の7つある島の中のひとつです。現地には神様にまつわる伝説やスポットが多く、神秘的で自然の恵みを感じられる見どころがたくさんあります。ぜひ旅の目的地に加えてみてはいかがでしょうか。
大神島行きの定期船が発着する島尻漁港までは、PaniPaniレンタカーをご利用ください。当店は宮古空港への送迎や、本格的な設備を使ったサウナなどのサービスも実施するレンタカー会社です。旅先への手荷物を減らせるレンタル品も多数取り揃えており、ご滞在中の快適な旅をお約束いたします。