観光
2023年08月17日

宮古島へはフェリーで行ける?主流のアクセス方法とフェリーの基本情報

宮古島をはじめとする離島へ行くには、フェリーを利用したいという人も多いのではないでしょうか。ただし、LCCなどの飛行機が発展している昨今は、旅客フェリーの数が減少しています。沖縄本島からさらに約300km先に浮かぶ宮古島には、フェリーで行くことができるのでしょうか。

今回は、宮古島への基本的なアクセス方法や宮古島でフェリーに乗る方法などを紹介します。宮古島への行き方にお悩みの人や、フェリー旅で宮古島に行きたい人は参考にしてください。

宮古島へは基本的にフェリーで行けない

宮古島へは、基本的にフェリーで行くことができません。過去は、那覇や石垣島から宮古島行きのフェリーが運航していましたが、現在は廃止になり貨物船のみが運航しています。貨物船は、東京・大阪・博多・鹿児島・石垣島・台湾からの航路があり、引っ越し業者を利用すると車や大型の家具などを運ぶことができます。

過去には、宮古島本島から伊良部島へのフェリーも運航されていました。しかし、伊良部大橋が開通されたことで、そのフェリーも廃止となっています。

宮古島へのアクセス方法

主要地から宮古島へ訪れるには、飛行機が唯一の方法です。宮古島には宮古空港と下地空港の2つの空港があり、それぞれの空港に以下の飛行機でアクセスできます。

東京 JAL/ANA/スカイマーク/ジェットスター
名古屋 JAL(季節運航)/ANA
大阪 JAL(季節運航)/ANA
神戸 スカイマーク
福岡 ANA(季節運航)
那覇 JAL/ANA/スカイマーク
石垣島 JAL

一部からのJALとANAは期間限定の季節便しかないため、利用を検討している人は事前にスケジュールを確認しておきましょう。LCCであるスカイマークとジェットスターは、下地空港行きのみ運航しています

上記は宮古島までの直行便ですが、どの便も1日の本数が多くありません。JALやANAは、直行便だと航空券の価格も高くなりがちなので、主要地から那覇に行って、那覇から宮古島行きの飛行機に乗り換える乗り継ぎ便もオススメです。宮古島への行き方については、こちらの記事で詳しくまとめています。

宮古島にフェリーを使ってダイレクトに行く方法

宮古島に停泊する船

基本的に飛行機でしか行くことができない宮古島ですが、実は宮古島にフェリーで直接行ける場所があります。その場所が、宮古島の離島である大神島と多良間島の2つです。宮古島には本島以外に7つの離島がありますが、4つには橋が通っているため車で行くことができ、車で行けない大神島と多良間島だけフェリーが運航しています。それぞれのフェリーの情報は以下のとおりです。

<宮古島本島と大神島を結ぶフェリー>

航路 島尻港(宮古島)―大神漁港(大神島)
所有時間 約15分
運賃 [片道]大人370円/子供180円
[往復]大人670円/子供350円
運航時刻 [1便]島尻発8:00/大神発8:20
[2便]島尻発10:20/大神発10:45
[3便]島尻発13:00/大神発13:30
[4便]島尻発16:10/大神発16:30
問い合わせ先 大神海運:0980-72-5477

 <宮古島本島と多良間島を結ぶフェリー>

航路 平良港(宮古島)―多良間港(多良間島)
所有時間 約2時間
運賃 [片道]大人2,510円/子供1,260円
[往復]大人4,770円/子供2,390円
運航時刻 平良発9:00/多良間発13:00
問い合わせ先  多良間海運:0980-72-9209

宮古島からフェリーで行ける2つの島の魅力

宮古島沖を航行する船

宮古島と唯一フェリーで結ばれている大神島と多良間島には、それぞれ宮古島とは一味違った魅力があります。それぞれの島の魅力を知って、宮古島旅行の計画を立ててみてくださいね。

大神島

大神島は、周囲3km・人口約30人の非常に小さい離島です。その名のとおり大神島には神様が住んでいると言われており、島の大部分は聖地となっています。パワースポットとして話題になっていますが、むやみに立ち入るのはオススメできません

どうしても訪れたい場合は、島のルールを守るのが大前提です。御嶽などの神聖な場所には決して入らず、島にある自然のものは石や貝殻であっても持って帰らないようにしましょう。大神島には島全体を案内してくれるガイドサービスがあるので、島の文化や歴史の話を聞きながら地元の人に案内してもらうのがオススメです

大神島の魅力は、手つかずのまま残る自然です。昔は観光客を積極的に受け入れていなかったため、南国の自然がそのまま残っています。熱帯魚が多く集まる海岸は、シュノーケリングポイントとしてうってつけです。島の周りには変わった形の岩がいくつかあり、奇岩が織りなす絶景を見ることができますよ。

多良間島

多良間島は、サンゴが美しい海に囲まれた面積19.75平方kmの島です。多良間島から北に約8km離れた場所には宮古島のもうひとつの離島である水納島があり、2つの島で多良間村を形成しています。水納島へは、多良間島から出ているフェリーでしか行くことができません

島の多くを畑が占めている多良間島では、さとうきびや野菜、葉たばこなどの農業が主流です。琉球王国が貿易で栄えていた中世では、沖縄本島と宮古島、石垣島をはじめとする八重山地域を結ぶ要所としても使われていました。

現在はコバルトブルーが美しい海のスポットとしても知られ、ダイビングやシュノーケリングで訪れる人がいます。特段目立った観光スポットは少ないですが、日常の喧騒を離れのんびりと過ごしたい人には申し分ない場所です。多良間島内にはいくつかの宿泊施設があるため、一日かけてゆっくり過ごすこともできますよ。

宮古島へ経由地を通ってフェリーで行く方法

離島に向かうフェリー

どうしても宮古島にフェリーで行きたい人は、夏の2ヶ月間だけなら福岡県までフェリーで向かい、そこから飛行機に乗り換える方法があります

主要地から福岡までフェリーで行く方法

福岡へは東京・横須賀・大阪・神戸からフェリーが出ています。それぞれのフェリー情報は以下のとおりです。

<東京と福岡を結ぶフェリー>

航路 東京港(東京)―徳島港(徳島)―新門司港(福岡)
所有時間 約32時間
運賃 大人20,020円/子供10,010円
※2等洋室の場合
運航時刻 [月〜土曜]東京港発19:30/新門司港発19:00
[日・祝日]東京港発18:00/新門司港発18:00
問い合わせ先 オーシャン東九フェリー:https://www.otf.jp/inquiry/

  <横須賀と福岡を結ぶフェリー>

航路 横須賀港(神奈川)――新門司港(福岡)
所有時間 約21時間
運賃 [期間A]大人12,000円/子供6,000円
[期間B]大人18,000円/子供9,000円
運航時刻 横須賀港発23:45/新門司港発23:55
問い合わせ先 東京九州フェリー:https://tqf.co.jp/

  <大阪と福岡を結ぶフェリー>

航路 大阪南港(大阪)――新門司港(福岡)
所有時間 約12.5時間
運賃 大人7,320円〜/子供3,660円〜
※船の種類と部屋によって異なる
運航時刻 [1便]大阪南港発17:00/新門司港発17:00
[2便]大阪南港発19:50/新門司港発19:50
問い合わせ先 名門大洋フェリー:https://www.cityline.co.jp/contact/

 

航路 泉大津(大阪)――新門司港(福岡)
所有時間 約12.5時間
運賃 大人7,320円〜/子供3,660円〜
※2023/4/1〜2023/6/30
運航時刻 泉大津発17:30/新門司港発17:30
問い合わせ先 阪九フェリー:https://www.han9f.co.jp/

<神戸と福岡を結ぶフェリー>

航路 六甲アイランド(神戸)――新門司港(福岡)
所有時間 約12.5時間
運賃 大人7,320円〜/子供3,660円〜
※2023/4/1〜2023/6/30
運航時刻  [日〜木曜]六甲アイランド発18:30/新門司港発18:40
[金・土曜]六甲アイランド発20:00/新門司港発20:00
問い合わせ先 阪九フェリー:https://www.han9f.co.jp/

福岡から宮古島まで飛行機で行く方法

2023年3月現在、福岡から宮古島へ行くことができる飛行機は、スカイマークだけです。スカイマークの福岡―宮古島便は7月1日から8月31日の2ヶ月間だけなので、この機会を逃すと基本的にフェリーを使って宮古島まで行くのは難しいです。スカイマーク便は、1日に1本のみなので注意しましょう。

<2023年7月1日〜8月31日>

出発時間 到着時間 搭乗時間
12:45 14:40 約1時間55分

飛行機で宮古島へ行くのに比べて、フェリーで行くのは時間も手間もかかります。しかし、フェリー旅が好きな人や時間をかけてゆっくり旅行がしたい人、福岡にも立ち寄ってみたいという人は、検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

宮古島へは、基本的にフェリーで行くことができません。宮古島との間をフェリーで結んでいるのは、宮古島の離島である大神島と多良間島の2つだけです。どちらも手つかずの自然が残る島で、それぞれに違った魅力があります。

夏の間だけは、福岡を経由するとフェリーを使って宮古島まで来ることができます。ただし、飛行機よりも時間や手間がかかるため、どうしてもフェリーに乗りたい人以外にはあまりオススメできません。

宮古島はたくさんの魅力が詰まった場所なので、できるだけさまざまな名所に訪れましょう。フェリーを使ったから観光の時間が少ないという人は、車の利用がオススメです。宮古島のレンタカーには、宮古島観光を全力で応援するパニパニレンタカーをご利用ください。