ガソリンがなくなる寸前に車はどうなる?ガス欠が発生したときの対処法も解説
うっかりしていて確認を怠ったり、渋滞や災害などのトラブルに巻き込まれたりしたときには、ガス欠が発生しやすくなります。ガソリンがなくなる寸前、車はどのような形でドライバーに異常を知らせるのでしょうか。この記事では、ガス欠が発生したときの対処法も交えて解説します。
Contents
ガソリンがなくなる寸前に車はどうなるのか
ガソリンがなくなる寸前になると、車はどのような反応を見せるのでしょうか。以下のような前兆が見られる場合は、ガソリンがなくなる寸前の状態と考えられるため、ガス欠に備えましょう。
<ガソリンがなくなる寸前に見られる車の異常>
- スピードが上がりにくくなる
- エンストを起こしやすくなる
- エンジンや排気音に異常が起きる
- ガソリンランプが点滅・点灯する
一つずつ解説します。
スピードが上がりにくくなる
ガソリンがなくなる寸前になると、車のスピードが上がりにくくなります。燃料が少ない状態では、アクセルを踏んでも加速ができません。特に上り坂やコーナーでは、この傾向が顕著になるため、普段どおりのスピードで走れなくなった場合はガス欠に注意しましょう。
エンストを起こしやすくなる
エンジンの内部までガソリンが行き届かなくなるほど不足すると、座席に縦揺れのような振動を起こし、いきなり停車して動かなくなります。この状態を「エンスト」と呼び、ガソリン切れが原因でエンストを起こすと、キーを入れ直しても車が動きません。
エンジンや排気音に異常が起きる
エンジンはガソリンがなければ回転しないため、ガソリンの供給量が減ると不完全燃焼が起こり、エンジンから異音が発生する場合があります。状況が悪化するとマフラーからも異音や振動が起こるようになり、最終的にはノッキングして停車し、そのまま動かなくなるため注意しましょう。
ガソリンランプが点滅・点灯する
ガソリンがなくなる寸前になると、車内のガソリンランプが点滅または点灯します。ガソリンランプがつくタイミングは車種によって異なりますが、ガソリンタンクの残量が20%~25%程度になると、点滅・点灯する場合が多いです。
この段階で速やかに給油をすれば、先述したようなエンストなどのトラブルは起こりません。ドライブを楽しんでいるときは、数十分置きにガソリンランプを確認して、ガス欠が近づいていないかをチェックしましょう。
ガソリンがなくなったときにすべきこと
ガソリンがなくなったときにすべきことは、次の3つです。最悪の場合は事故につながるリスクがあるため、まずは安全を確保したうえで、ガソリンを補給して運転を再開する方法を見つけましょう。
<ガソリンがなくなったときにすべきこと>
- ①安全な場所に停車する
- ②発煙筒などを使って後続車に知らせる
- ③ガソリンを補給する
一つずつ解説します。
①安全な場所に停車する
車が加速しないなどの異常を感じた場合は、路肩などの安全な場所に停車しましょう。道路上で停車してしまった場合は、ギアをニュートラルに入れた状態で、後続車の位置を確認してから車を降ります。そして、車を押しながら安全な場所に移動させましょう。
②発煙筒などを使って後続車に知らせる
安全な場所で車を停車させたら、発煙筒や三角板を使って後続車に異常を知らせます。これは、追突事故を避けるための重要な対策です。ただし、この作業中に後続車にはねられて死亡する、痛ましい事故も起きています。車から出る際には最善の注意を払い、作業を終えたらすぐ車内に戻りましょう。
③ガソリンを補給する
車をそのままの状態で放置できないため、運転を再開するためにガソリンを補給する方法を検討します。安全を確保したうえで、ガソリンを補給する方法を把握できていれば、焦ることなくトラブルを解消することが可能です。具体的なガソリンの補給方法については、次の項目で詳しく解説します。
ガス欠が発生した場合にガソリンを補給する方法
ガス欠が発生した場合にガソリンを補給する方法は、次の3つです。最適な補給方法は、ガス欠が起きた場所などによっても異なるので、以下の方法からもっとも便利な補給方法を選びましょう。
<ガス欠が発生した場合にガソリンを補給する方法>
- 自力でガソリンスタンドに向かう
- ロードサービスに連絡する
- 近隣に住む家族や友人に連絡する
一つずつ解説します。
自力でガソリンスタンドに向かう
近隣の地図を確認して、自力で向かえるエリア内にガソリンスタンドがある場合は、自力で給油しに行きましょう。この場合の方法は、大きく3つあります。
<ガソリンスタンドで給油する方法>
- 自力で車を押し、ガソリンスタンドまで運んで給油する
- 同乗者に携行缶を買ってきてもらう
- 2台以上で走行している場合は、動く車にけん引してもらう
ロードサービスに連絡する
任意保険に加入している場合は、ロードサービスを利用できます。コールセンターに連絡すると、停車した場所まで携行缶を運んでもらえる場合が多いです。JAFのロードサービスなら、24時間365日、日本全国どこにでも駆け付けてくれます。
近隣に住む家族や友人に連絡する
停車した場所の近くに家族や友人が住んでいる場合は、電話などで連絡を取り、携行缶を持ってきてもらえないか頼んでみましょう。また、けん引できる車を持つ家族や友人がいれば、近隣のガソリンスタンドまでけん引してもらえる可能性もあります。
ガス欠を予防するために有効な4つの対策
ガス欠を予防するために有効な対策は、次の4つです。ガソリンがなくなる寸前の状態に陥る前に、ガス欠の前兆を察知して、素早く対策を打ちましょう。
<ガス欠を予防するために有効な4つの対策>
- ガソリンランプが点灯したら速やかに給油する
- ガソリンの消耗を防ぐ走り方を心掛ける
- 携行缶を持ち運ぶ
- ガソリンの使用量が足りるか出発前に計算しておく
一つずつ解説します。
ガソリンランプが点灯したら速やかに給油する
ガソリンの残量が20%~25%程度まで減ると、ガソリンランプが点灯する場合が多いです。ガソリンランプの点灯を確認したら、速やかに最寄りのガソリンスタンドを探して給油しましょう。
ガソリンの消耗を防ぐ走り方を心掛ける
以下のような走り方をすると、ガソリンの消耗を防ぎやすくなります。
<ガソリンの消耗を防ぐ走り方>
- 発進時にアクセルをゆっくり踏む
- 急加速をしない
- エンジンブレーキで減速する
- 停止時にエンジンを切る
- エアコンは極力使わない
ガソリンがなくなる寸前になったら、上記の走り方を意識して、安全に停車できる場所まで運転しましょう。
携行缶を持ち運ぶ
万一に備えて、携行缶を持ち運ぶ対策も効果的です。ロードサービスの到着を待ったり、周囲の人に協力してもらったりしなくても、自力で給油して、運転を再開できるようになります。
ガソリンの使用量が足りるか出発前に計算しておく
目的地が決まっている場合は、ガソリンの使用量が足りるか出発前に計算しましょう。ガソリンが不足する見込みの場合は、事前に給油できるガソリンスタンドの場所を調べておくことをおすすめします。
まとめ
ガソリンがなくなる寸前に発生しがちな症状は、速度の低下やエンスト、マフラー回りからの異音です。ガス欠に陥った場合は、安全な場所に停車したうえで、ガソリンを補給する方法を考えましょう。
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