車が焦げ臭いまま放置するのは危険?においの発生源や対処方法などを解説
車のエンジンを動かしたり、運転を続けていたりしていると、焦げ臭いようなにおいを感じることがあります。これは、車が出すSOSサインと考えられるため、放置するべきではありません。
この記事では、車が焦げ臭いときの原因と対処法や、焦げ臭いと感じたときの注意点について解説します。焦げ臭い以外の異臭の原因についても触れているので、車のにおいに関するトラブルが発生したときは、ぜひ参考にしてみてください。
車が焦げ臭い場合は不具合が起きている可能性が高い
車から焦げ臭いにおいがする場合、何らかの不具合が起きている可能性が高いです。においの原因としては、以下のような問題が発生していると考えられます。
<焦げ臭いにおいが発生する原因>
- 部品同士のゆるみが原因で摩擦が発生している
- エンジンオイルなどの油脂類が流出している
- タイヤなどに付着した異物が焦げついている
いずれも放置するべきではありません。
車が焦げ臭い原因
焦げ臭いにおいが発生する原因は、さまざまです。においからトラブルが起きている場所を特定することは困難ですが、まずはなぜ焦げ臭いにおいが発生するのか、メカニズムをご紹介します。
<車が焦げ臭い原因>
- カーエアコンが焦げ臭い原因
- エンジンが焦げ臭い原因
- ブレーキが焦げ臭い原因
- マフラーが焦げ臭い原因
それぞれを具体的に見ていきましょう。
カーエアコンが焦げ臭い原因
カーエアコンから焦げ臭いにおいがする場合、以下のような原因があると考えられます。
<カーエアコンが焦げ臭い原因>
- エアコンを通じて外気が流れ込んでいる
- レジ袋などがマフラーやエンジンで焦げている
- サイドブレーキを戻し忘れている
- エンジンのベルトがゆるんでいる
- エンジンオイルが流出している
- 新品のパーツが気化している
カーエアコンは、車の周辺の空気を取り込んで稼働しているため、焦げ臭い原因がカーエアコンそのものにあるとは限りません。別の箇所で発生したにおいが、車内に循環している可能性が高く、原因を特定するには幅広い範囲の点検が必要です。
エンジンが焦げ臭い原因
エンジンから焦げ臭いにおいが漂ってくる原因は、次のうちいずれかと考えられます。
<エンジンが焦げ臭い原因>
- ベルトがゆるんで摩擦を起こしている
- エンジンオイルが流出している
エンジンと各パーツはベルトで結ばれており、ベルトがゆるんで金属と摩擦を起こすと、焦げ臭いにおいが発生します。また、エンジンオイルを入れ過ぎると漏れ出す可能性があり、炎が見えた場合は危険な状態です。すぐに運転をやめ、その場でプロに相談しましょう。
ブレーキが焦げ臭い原因
ブレーキが焦げ臭い場合、その原因は以下のようにさまざまです。
<ブレーキが焦げ臭い原因>
- サイドブレーキをかけたまま走行している
- ブレーキパットがすり減っているなど、システムに異常が発生している
- サビなどが原因でブレーキを引きずっている
まずは、サイドブレーキをかけたまま走行していないか、念のため確認しましょう。金属が焦げたようなにおいを感じる場合は、システムに異常が発生している可能性が高いです。また、ブレーキそのものが故障していて、引きずった状態で運転している可能性もあります。
マフラーが焦げ臭い原因
マフラーから焦げ臭いにおいがする場合、原因として考えられるのは次の2つです。
<マフラーが焦げ臭い原因>
- マフラーにビニール袋などのごみが巻きついて焦げている
- マフラーに亀裂が入っている
マフラーにごみが絡みついて燃え、においが発生することがあります。また、ガソリンが焦げたようなにおいがする場合は、マフラーに亀裂が入っている可能性が高いです。ディーラーや整備工場に修理を依頼しましょう。
焦げ臭い以外の異臭がする原因と対処方法
焦げ臭い以外にも、以下のような異臭を感じる場合があります。その場合の原因と対処方法は、以下のとおりです。
<焦げ臭い以外の異臭がする原因と対処方法>
- 甘いにおいがする場合
- 酸っぱいにおいがする場合
- ガソリンのようなにおいがする場合
- 排気ガスのようなにおいがする場合
一つずつ解説します。
甘いにおいがする場合
甘いにおいの原因として考えられるのは、ラジエーターの異変です。冷却水が漏れ出している可能性があり、放置するとオーバーヒートの原因となるため、早めに修理を依頼しましょう。
酸っぱいにおいがする場合
酸っぱいにおいの原因は、バッテリー周りにあることが多いです。過充電やバッテリー液の流出といったトラブルが考えられます。バッテリー液は希硫酸なので、素手で触ってはいけません。できるだけ、においを嗅がないように注意しながら運転し、速やかに修理を依頼しましょう。
ガソリンのようなにおいがする場合
ガソリンのにおいがする場合は、燃料タンクやパイプの損傷が原因と考えられます。ガソリンが漏れた状態で走行すると、爆発や火災につながる恐れがあるため、すぐに運転をやめてロードサービスを呼びましょう。
排気ガスのようなにおいがする場合
排気ガスのにおいが車内まで届く場合は、マフラーに穴が開いている可能性があります。その場で運転を中止する必要はありませんが、できるだけ早く修理を依頼しましょう。
車が焦げ臭い場合の注意点と対処法
車が焦げ臭い場合の対処法は、次のとおりです。
<車が焦げ臭い場合の注意点と対処法>
- そのまま走行を続けることは避ける
- 整備工場で点検・修理をしてもらうのが基本
- 緊急時は最寄りのガソリンスタンドで原因を特定してもらう
- レンタカーの場合はレンタカー会社に連絡する
無理に自分で原因を特定したり、改善しようとしたりせず、プロに相談しましょう。
そのまま走行を続けることは避ける
車が焦げ臭いにおいを発する原因はさまざまです。エンジンオイルが漏れ出している場合などは、爆発や火災につながる恐れもあります。そのまま長時間にわたり、走行を続けることは避けましょう。
整備工場で点検・修理をしてもらうのが基本
焦げ臭くなる原因を自分自身で特定するのは、困難です。素人判断で「この程度なら大丈夫だろう」と放置すると危険なため、異臭を感じたら整備工場で点検・修理をしてもらいましょう。
緊急時は最寄りのガソリンスタンドで原因を特定してもらう
すぐに自宅へ戻れない場合などの緊急時は、プロの整備士がいるガソリンスタンドで原因を特定してもらえます。すぐに解消できる問題なのか、ただちに運転をやめなければいけないのか判断できない場合は、最寄りのガソリンスタンドに向かいましょう。
レンタカーの場合はレンタカー会社に連絡する
レンタカーが焦げ臭い場合は、その場でレンタカー会社に連絡してください。また、においを感じたのが一瞬だとしても、レンタカーの返却時などに担当者へ報告しましょう。
まとめ
車が焦げ臭い場合、何らかのトラブルが発生しています。最悪の場合は、爆発などの重大な問題につながる恐れがあります。発火などそのほかの問題を伴う場合は、ただちに安全な場所に停車して、プロに相談しましょう。
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