ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたらどうなる?入れ間違いを防ぐ対策も解説
ガソリンは「レギュラー」「ハイオク」「軽油」の3種類に分かれています。乗り慣れたマイカーなら、車種に適したガソリンの種類がすぐに分かるでしょう。しかし、レンタカーの場合、ガソリンの種類を瞬時に判断できないかもしれません。
それでは、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたら、その車はどうなってしまうのでしょうか。今回はそんな疑問にお答えするとともに、ガソリンを入れ間違えないための対策や、ハイオクの代わりにレギュラーを入れるとどのくらいお得になるのかなどを解説します。
Contents
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたらどうなるのか
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れてしまい、焦った経験がある方は多いかもしれません。まずは、誤ったガソリンを入れるとどうなるのかを解説します。また反対に、レギュラー車にハイオクガソリンを入れたらどうなるのかなどについても、見ていきましょう。
ノッキングを起こす可能性が高い
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れた場合、ノッキングを引き起こす可能性があります。ノッキングとは、シリンダー内で発生した異常燃焼のことです。
ガソリンエンジンは、シリンダー内にある混合気をピストンで圧縮し、スパークプラグで着火させてエネルギーを発生させます。しかし、規定とは異なる種類のガソリンを投入した場合、スパークプラグに電気が流れる前にガソリンが燃焼を起こしてしまいます。
ただちに故障するリスクは低い
先述したノッキングを引き起こすと、車が故障するリスクもあるため注意が必要です。しかし、最近の車には「ノッキングセンサー」が搭載されている場合が多く、ノッキングを未然に防げます。このため、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れてエンジンを動かしたとしても、車がただちに故障するリスクは低いでしょう。
十分なパワーを発揮しにくくなる
ノッキングセンサーが搭載されている車の場合、故障のリスクについてはほぼ問題ないですが、運転時に十分なパワーを発揮できなくなります。ハイオク車がレギュラーガソリンを使うと、本来よりも圧縮率が低い状態でエネルギーが発生するため、通常時のようなパワフルな運転ができません。
レギュラー車にハイオクガソリンを入れたらどうなるのか
反対に、レギュラー車にハイオクガソリンを入れた場合は、平常時と比べてほぼ変化が見られません。ハイオクには、レギュラーよりも高性能なエンジン洗浄剤が含まれていますが、エンジン内部のクリーニング効果はほぼ期待できないでしょう。また、車が壊れる心配はほぼありません。
ディーゼル車にレギュラーガソリンを入れたらどうなるのか
ディーゼル車にレギュラーガソリンやハイオクガソリンを入れた場合は、すぐに内部洗浄することをおすすめします。ディーゼル車に軽油以外のガソリンを入れると、エンジンが不具合を起こす可能性があります。ディーラーや修理工場に事情を伝えて、速やかに対処してもらいましょう。
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたらお得?
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れても、すぐに故障するリスクは低いと解説しました。そのため「ハイオクの代わりにガソリンを入れたらお得になるのでは?」と考える方もいるかもしれません。そこで、ハイオクとレギュラーのガソリン料金を比較してみます。
【ハイオクとレギュラーのガソリン料金の比較】
ガソリンの種類 | ガソリン代(燃費20km/Lで10,000km走行した場合) |
---|---|
ハイオク | 93,000円 |
レギュラー | 88,000円 |
※ガソリン代はハイオク186円/L、レギュラー176円/Lで計算
10,000kmの走行時点で、5,000円の差額が生じる計算です。たしかにお得ではありますが、パワーの低下や万一の事故といったリスクを考慮すると、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れるべきではないかもしれません。
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れ間違えないための対策
ハイオク車にレギュラーガソリンを誤って入れるミスを防ぐためには、以下の対策が有効です。
<ハイオク車にレギュラーガソリンを入れ間違えないための対策>
- 指定燃料を事前に確認しておく
- ガソリンスタンドの給油ノズルの色を確認する
それぞれを詳しく解説します。
指定燃料を事前に確認しておく
車種の指定燃料を事前に確認すると、給油すべきガソリンの種類がハイオクなのか、それともレギュラーなのかを判断できます。確認する方法は、次のとおりです。
<指定燃料の確認方法>
- 車検証や取扱説明書を見る
- 自動車メーカーの公式サイトを見る
- 給油口を確認する
- レンタカー窓口の担当者に聞く
多くの車種には、給油の蓋やキャップに燃料の種類が記載されています。「無鉛プレミアム」と記載されている場合はハイオク、「無鉛ガソリン」と記載されている場合はレギュラーを給油しましょう。
ガソリンスタンドの給油ノズルの色を確認する
ガソリンスタンドの給油ノズルは、ガソリンの種類ごとに色分けされています。色ごとに見たガソリンの種類は、次のとおりです。
【ガソリンスタンドの給油ノズルの色別に見たガソリンの種類】
給油ノズルの色 | ガソリンの種類 |
---|---|
黄 | ハイオク |
赤 | レギュラー |
緑 | 軽油 |
青 | 灯油 |
これは法令で定められた色分けなので、日本全国どのガソリンスタンドを利用したとしても、ガソリンの色分けは変わりません。
そもそも車の燃料はどのように違うのか
そもそも、車の燃料は種類ごとにどのように違うのでしょうか。3つのガソリンの特徴をご紹介します。
<そもそも車の燃料はどのように違うのか>
- レギュラー
- ハイオク
- 軽油
レギュラー
一般的な車に使われる安価なガソリンがレギュラーです。「オクタン値」と呼ばれる指標が89~95までのガソリンをレギュラーと呼びます。ハイオクと比較して性能が劣るわけではありませんが、添加物が使われていないため、ハイオクと比較して安価です。
ハイオク
添加物を使い、オクタン値を96以上に調整したガソリンがハイオクです。レギュラーと比較して異常燃焼を起こしにくいため、圧縮比が高いエンジンを搭載した車に使われています。輸入車の場合、ハイオクが指定燃料になるケースが多いです。
軽油
ディーゼル車に使われる燃料が軽油です。レギュラーやハイオクとは種類が異なるため、一般的な車に軽油は入れられません。ディーゼルエンジンは、着火率が高い軽油の特性を活かし、低回転でもトルクが回るように設計されています。
レンタカーのガソリンを入れ間違えたらお店に報告しよう
レンタカーのハイオク車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合は、速やかにお店に報告しましょう。
レンタカーは、ガソリンを満タンにして返却することが基本です。次にその車を使うのは別の利用者なので、万一事故などのトラブルが発生した場合は、責任問題に発展する可能性があります。誤った種類のガソリンを入れてしまった場合は、すぐにレンタカーの担当者に報告・相談して、対処してもらいましょう。
まとめ
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたとしても、ただちに故障するリスクは高くありません。しかし、十分なパワーを発揮できなくなるなど、問題が生じる可能性が高いです。ハイオク車にあえてレギュラーガソリンを入れることは、おすすめできません。
宮古島でレンタカーサービスを行っているPaniPaniレンタカーでは、お客様からのご相談やご質問にやさしく、誠意を持ってご対応いたします。ガソリンの入れ間違えはもちろん、何らかのトラブルが発生した場合は、遠慮なく担当者までご相談ください。