車のトラブルとして、パンクやガス欠・バッテリー上がりと並んで多いのが、インキーです。インキーを起こすとドアを開錠できなくなるため、何らかの方法で解決しなければ車を運転できません。今回は、インキーが起きたときの正しいドアの開け方や、インキーの予防策などをご紹介します。

そもそもインキーとは？

インキーとは、車の中に鍵を置き忘れたままロックをかけてしまい、ドアを開錠できなくなった状態です。「インロック」または「キー閉じ込み」と呼ばれることもあり、いずれも状態は変わりません。JAFによると、インキーは年間20万件以上も発生しており、誰の身に起きたとしてもおかしくないトラブルです。

インキーは車だけでなく、ホテルなどでも起こります。鍵を持ち忘れたままオートロックがかかってしまい、室内に戻れなくなる状態もインキーの一種です。

インキーが起きたときの正しいドアの開け方

インキーで車に戻れなくなった場合は、まずカバンやポケットの中などを細かく調べて、本当に車の鍵を車内に置き忘れているか確認しましょう。鍵が見つからなかった場合は、以下のいずれかの方法で開錠するのが基本です。

＜インキーが起きたときの正しいドアの開け方＞

• スペアキーを使って開錠する
  
• ロードサービスにサポートを求める
  
• 鍵屋に開錠してもらう
  
• 緊急時は消防に連絡をする

それぞれを解説していきます。

スペアキーを使って開錠する

スペアキーを使った開錠は、もっとも確実かつコストをかけずにインキーを解決する方法です。自宅の駐車場などでインキーを起こした場合は、いったん自宅に戻ってスペアキーを持ってきましょう。ドライバーが自分自身でインキーを解消する方法は、これ以外にありません。

ロードサービスにサポートを求める

ロードサービスは、インキーの解消にも対応してくれます。JAF会員は無料、非会員の場合は15,230円で開錠してくれるため、スペアキーを使えない場合はロードサービスに連絡しましょう。任意保険に加入している場合は、保険会社を経由して無料でロードサービスを受けられる可能性もあります。

鍵屋に開錠してもらう

鍵の専門店は、住宅だけでなく車の鍵も開錠できます。鍵屋は日本全国にあるため、ロードサービスを待つよりも早く、インキーを解消できる可能性があることがメリットです。少しでも早くインキーを解消したい場合は、近くの鍵屋を調べて作業を依頼するとよいでしょう。

鍵屋に開錠を依頼する場合の費用相場は、鍵の種類によって異なります。ごく一般的な鍵ならば8,000円前後で開錠できますが、スマートキーのように複雑な構造の鍵の場合は、30,000円前後の費用がかかる場合が多いようです。

緊急時は消防に連絡をする

車内に子どもが取り残されている場合など、一刻を争うほどの緊急時は、消防に連絡をして助けを求めましょう。窓ガラスを割って救出するといった最終手段に出なければなりませんが、安全を確保しながら素早く対応してくれるほか、治療が必要な場合もすぐに病院へ搬送してもらえます。

インキーの予防策

インキーが発生した場合、スペアキーがあればスムーズに解決できますが、それ以外の場合は解決のために時間やお金がかかります。インキーをできる限り起こさないために、以下の予防策を徹底しましょう。

＜インキーの予防策＞

• 車の鍵は常に持ち歩く癖をつける
  
• スマートキーを使っている場合はこまめに電池を交換する
  
• スペアキーを作る・持ち運ぶ

それぞれを解説していきます。

車の鍵は常に持ち歩く癖をつける

そもそも車の鍵を持ち歩く癖がついていれば、インキーは起こりません。インキーの原因として多いのが、鍵を入れたカバンを車内に置き忘れてしまったといったものです。鍵を財布やキーケースなどの肌身離さず持ち歩く物に収納したり、ポケットに入れたりする癖をつけるだけでも、インキーは確実に予防できます。

スマートキーを使っている場合はこまめに電池を交換する

スマートキーは、電池切れになると作動しません。スマートキーを使っている場合は、こまめに電池交換を行って、電池切れを起こすリスクをなくしましょう。スマートキーの電池の寿命は、車種や車を使う頻度によっても異なりますが、1年～2年が目安です。

スペアキーを作る・持ち運ぶ

過去に紛失したなどの理由でスペアキーを持っていない場合は、インキーなどのトラブルに備えて作り直しておきましょう。また、スペアキーを財布やカバンなどに入れて持ち運ぶと、自宅から遠く離れた場所でインキーを起こしたとしても、すぐに解決できます。

インキーが起きたときにやってはいけないこと

インキーが起こると慌ててしまうものですが、どれだけ焦っていてもやってはいけないことがいくつかあります。これからご紹介する4つのことは決して行わず、先ほどご紹介した正しい方法でインキーを解消しましょう。

＜インキーが起きたときにやってはいけないこと＞

• ガラスを破って開錠する
  
• 針金やハンガーを使って開錠する
  
• ピッキングをする
  
• ロードサービスや鍵屋では対応できない鍵を無理に開けさせる

それぞれを解説していきます。

ガラスを破って開錠する

緊急事態だとしても、自分で車の窓ガラスを破って開錠するべきではありません。車の近くにいる人や車内にいる人がガラスで怪我をする恐れがあり、運転手や同乗者が飛び散ったガラスを踏んでしまうリスクもあります。

ガラスを割らざるを得ないほどの緊急事態に陥った場合は、先述したとおり、躊躇せずに119番通報をして消防に助けを求めましょう。

針金やハンガーを使って開錠する

漫画やドラマなどで、針金やハンガーを加工して、車の鍵を開けるシーンを見たことがある人も多いかもしれません。YouTubeなどでも、こういった方法で開錠する動画をアップロードしている人がいますが、車に傷をつける可能性が高いため、真似しないようにしましょう。

ピッキングをする

ピッキング用のツールを使って開錠を試みることも、おすすめできません。鍵屋はピッキングで開錠することもありますが、これは専門的な技術と知識があるからこそできることです。素人がピッキングを試みると、鍵穴を壊してしまう可能性もあり、この場合は高額な修理代を支払わなければならないため、注意しましょう。

ロードサービスや鍵屋では対応できない鍵を無理に開けさせる

一部の輸入車の場合、鍵の構造が複雑なため、正規ディーラー以外では開錠の対応ができない場合があります。ロードサービスや鍵屋で対応できない鍵を無理に開けさせると、故障が発生したり、補償を受けられなくなったりする恐れがあるため、注意しましょう。

まとめ

インキーとは、車内に車の鍵を置き忘れたままドアをロックして、ドアを開けられなくなる状態のことです。インキーが発生したら、ガラスを割るなどの無理な方法で開けるのではなく、ロードサービスや鍵屋に連絡をして開錠を依頼しましょう。

PaniPaniレンタカーの安心補償コースにご加入いただくと、インキーなどのトラブルが発生したとしても、ロードサービスに無償でサポートを依頼できます。宮古島のドライブを安心・安全に楽しみたい方は、ぜひ当店をご利用ください。